これからハンドメイド作品の販売を始める初心者さんにとって「いったいいくらで販売すれば良いのか」というのは迷ってしまうポイントだと思います。
今回は、どのくらいがちょうど良い価格なのか?ということをわかりやすく解説します。
原価を計算しよう!
ハンドメイド販売の初心者さんにとっても「原価」という言葉は聞いたことがあると思います。
原価とは、作品を作る際にかかった費用全てのことです。
なんとなく「このくらいの価格かな?」で決めた販売価格だと、金銭面で途中でキツくなり続けたくなくなることがあります。
好きで始めたハンドメイドの販売を長く楽しむためにも、原価がいくらかかっているのか確認することは大切です。
そして、「作品を作るのにかかった費用」と聞いてすぐに思い浮かぶのは「材料費」だと思いますが、原価に含まれるものはそれだけではありません。
材料費の他に、これらも原価に含まれます。
・材料を購入する際にかかった交通費あるいは手数料や送料
・制作するための道具代
・制作する際の場所(アトリエなどあったらその場所)の家賃や光熱費
・自分自身の人件費や他の人に制作依頼したらその人件費
・作品を梱包するパッケージ代や印刷代
・試作品を作ったらその制作費
・販売サイトを利用するようであればそのサイトの利用料金や作品の配送料金
・インターネットを利用する場合は通信費
など。
ざっとでも良いので、一体いくらくらいかかるのか、確認してみましょう!
一般的な適正販売価格は?
一般的には、ハンドメイド作品の適正な販売価格は、原価の3~4倍と言われています。
例えば、原価が1,000円の場合、
販売価格は3,000~4,000円くらいになります。
また、筆者の場合はこの計算にプラスして、
「この値段で私は買いたいと思うか?」という買い手側の目線と、
「もし何十点も注文が入った時に、この値段で作りたいと思えるか?」という作り手側の目線も加えて
価格を決めるようにしています。
一般的な価格帯を調べよう!
原価だけで計算した販売価格だと、一般的な価格とは違った設定になることがあります。
あまりにもかけ離れた販売価格だと売れなかったりもするので、市場価格の確認も大切です。
ハンドメイド販売サイトを見たり、ハンドメイドマーケットに実際に足を運んだりして、
同じようなジャンルの作品を作っている他の作家さんが、いったいいくらくらいで販売しているのか調べてみましょう!
自分で価格を決めてみよう!
これらを参考に、自分が作ったハンドメイド作品の価格を実際に決めてみましょう!
そして価格を決めたら、家族や友達、ハンドメイド仲間に相談してみるのも良いです。
ただ、筆者がどうしてもこれは避けた方が良いと思う価格設定は
「まだ初心者で、プロじゃないし・・・不安だから安くしよう。」
という決め方です。
まだ初めていないのに、自分の作品の価値を低く見積もる必要は全くありません。
その値段が適正なのか最終的に決めるのは買う方です。
そして、作った作品を売ってお金を頂くということは、プロになって、作り手側の責任が生まれるということだと思います。
お金を頂くことで、その責任と、売れることの嬉しさを改めて実感することもできます。
価格設定は最初は誰でも迷うと思いますが、
最初に決めた価格をずっと続けることもありますし、
途中で制作環境や材料費が変わって価格の見直しをすることもあるでしょう。
まずは、思い切って決めてみてくださいね!